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ワンルーム投資は、悪だ。~被害報告局~

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貸し続けるか、売るか。「持つ」と「売る」の損益を同じ表に置いたら、金利2.4%なら互角、3.4%に上がると売るほうが小さかった

貸し続けるか、売るか。「持つ」と「売る」の損益を同じ表に置いたら、金利2.4%なら互角、3.4%に上がると売るほうが小さかった

ひさです。相談で一番多い問いに、表で答えます。

相談者
相談に来た人

このまま貸し続けるのと、いま売るのと、どっちが損が小さいですか。

ひさ
ひさ

答えは「あなたの数字による」。それでは話が進まないので、トップのシミュレーターの試算条件に家賃と経費を置いて、持つ場合と売る場合を同じ表に並べました。自分の数字に置き換える型として読んでください。

試算の条件(例であって、あなたの数字ではない)

借入残高2,500万円・金利2.4%・残り25年・元利均等で、毎月の返済は110,899円。家賃8.5万円、管理費・修繕積立金が月1.2万円、固定資産税・都市計画税が月換算0.5万円。売却想定価格は2,000万円(残高−500万円の仮の価格)から、5年ごとに10%下がる(1,800万→1,620万→1,458万円)。金利上昇の場合は、今すぐ+1.0ポイント(3.4%)で組み直す(返済123,819円)。

売却の費用(約80万円〜)と税金は、いつ売っても同じようにかかるので表から外しました。空室・修繕も入れていません。

数字の意味

2.4%は代表的な金利ではなく、−500万円は査定ではなく、10%は予測ではありません。計算の起点です。価格が上がる建物もあります。

表1。金利が2.4%のまま動かない場合

毎月の手出しは、返済110,899円 + 経費17,000円 − 家賃85,000円 = 42,899円。

金利2.4%のまま。損益 = 売却差額 − 手出しの累計いま売る差額 −500万円手出し 0損益 −500万円5年持つ差額 −312万円手出し −257万円損益 −569万円10年持つ差額 −55万円手出し −515万円損益 −570万円15年持つ差額 +276万円手出し −772万円損益 −496万円
ほぼ互角。残債が減る分を、手出しで先払いしている
選択売却想定価格残債売却差額手出しの累計損益(差額 − 手出し)
いま売る2,000万円2,500万円−500万円0−500万円
5年持って売る1,800万円2,112万円−312万円−257万円−569万円
10年持って売る1,620万円1,675万円−55万円−515万円−570万円
15年持って売る1,458万円1,182万円+276万円−772万円−496万円

10年持つと、売却差額は−500万円から−55万円まで縮みます。でも、その10年で515万円の手出しを払っている。足すと−570万円。いま売る−500万円と、ほぼ同じです。15年で差額がプラスに転じても、損益は−496万円。

つまりこの条件では、「待てば楽になる」は残債が減る分を、毎月の手出しで先払いしているだけです。楽になっているのではなく、払う場所が変わっている。

表2。今すぐ金利が3.4%に上がった場合

毎月の手出しは、返済123,819円 + 17,000円 − 85,000円 = 55,819円。

今すぐ3.4%に上がった場合いま売る差額 −500万円手出し 0損益 −500万円5年持つ差額 −354万円手出し −335万円損益 −689万円10年持つ差額 −124万円手出し −670万円損益 −794万円15年持つ差額 +173万円手出し −1,005万円損益 −832万円
持つほうが毎年広がる。10年で約300万円の差
選択売却想定価格残債(3.4%)売却差額手出しの累計損益
いま売る2,000万円2,500万円−500万円0−500万円
5年持って売る1,800万円2,154万円−354万円−335万円−689万円
10年持って売る1,620万円1,744万円−124万円−670万円−794万円
15年持って売る1,458万円1,285万円+173万円−1,005万円−832万円

金利が1ポイント上がると、持つほうの損益が毎年広がります。10年で、いま売るより約300万円大きい。「持つ」が成り立つかどうかは、金利が決めます。

この表が言っていること、言っていないこと

言っていることは2つ。手出しがある部屋は、持っても損益は縮まない(表1)。金利が上がれば広がる(表2)。それと、「売却差額がプラスになる年」と「損益がプラスになる年」は別だということ。差額が+276万円でも、損益は−496万円です。

言っていないこと

手出しがない部屋には、当てはまらない。家賃が返済+経費を上回っている部屋は、持つほど損益がプラスに積み上がります。そういう部屋は持てばいい。私は仲介業者ではないので、そう言えます。

価格が上がる場合。5年ごと10%下落は起点であって、上がる建物もあります。上がるなら、持つほうが有利になる。

売却費用と税金。いつ売っても同じにかかると置きましたが、税率は所有5年を境に変わります(「5年の壁」の記事)。

自分の数字で作り直す手順

自分の数字で作り直す1返済予定表で、残債・金利・残り年数を書き出すシミュレーターに入れると5年・10年・15年後の残債と、金利上昇後の返済が出る2家賃 − 管理費・修繕積立金 − 税金 − 返済 で、毎月の手出しを出すプラスならこの記事は読まなくていい3売却想定の特集で建物の帯を見て、いまの想定価格を置く下落率は建物の実績で調整する4上の表を、自分の数字で2枚作るいまの金利と、+1.0ポイント

2枚の表で、いま売る行と、5年・10年持つ行を見比べてください。1番の残債はトップの金利上昇シミュレーターがそのまま出します。表の作り方で迷ったら、下のどれかへ。私が画面を共有して一緒に作るのが、一番早いです。


*数字は元利均等返済の計算式による理論値で、トップのシミュレーターと同じ試算条件に家賃・経費を置いた試算です。代表的な金利・査定額・価格の予測ではありません。売却費用・税金・空室・修繕は含めていません。個別の物件の価格を示すものではなく、売却の査定・媒介は免許を持つ不動産会社が行います。*

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