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売る・持つを、数字で一緒に考える。

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売却想定

「売却想定価格−残債」がマイナスからプラスに変わるのは何年後か。金利2.4%→3.4%→4.4%、価格は5年ごとに10%下がる試算で

「売却想定価格−残債」がマイナスからプラスに変わるのは何年後か。金利2.4%→3.4%→4.4%、価格は5年ごとに10%下がる試算で

ひさです。今日は「待つ」の話です。

相談者
相談に来た人

いまは残債のほうが多いから、もう少し待てば売れると思って。

ひさ
ひさ

持ち続ける理由で一番多いのが、これです。待てば残債は減る。でも、価格も下がる。金利も上がるかもしれない。この3つを同時に動かすと、差額がいつプラスに変わるのか。トップのシミュレーターの初期条件で計算しました。

試算の条件(これは例で、あなたの数字ではありません)

借入残高2,500万円、金利2.4%、残り25年、築10年。金利は、今すぐ+1.0ポイント(3.4%)、10年後にさらに+1.0ポイント(4.4%)。金利が上がった時点の残債を、元の満期までの残り期間で組み直す。売却想定価格は2,000万円(残高−500万円の仮の価格)から、5年ごとに10%下がる(直前の価格から。1,800万→1,620万→1,458万円)。元利均等返済・ボーナス返済なし。返済額の据え置きルールは入れない。

数字の意味

2.4%は代表的な金利ではなく、残高−500万円は査定ではなく、5年ごと10%は市場の予測ではありません。計算の起点として置いた数字です。価格が上がる場合もあります。

差額の推移(上昇金利の場合)

売却差額(想定価格 − 残債)の推移・上昇金利今−500万円5年後−354万円10年後(4.4%へ)−124万円15年後+173万円
赤=マイナス。プラスに変わるのは10年後と15年後の間
時点売却想定価格残債(上昇金利)売却差額毎月の返済
今2,000万円2,500万円−500万円110,899円
今(3.4%に上がった直後)2,000万円2,500万円−500万円123,819円
5年後1,800万円2,154万円−354万円123,819円
10年後(4.4%へ)1,620万円1,744万円−124万円132,523円
15年後1,458万円1,285万円+173万円132,523円

この条件では、差額がプラスに変わるのは10年後と15年後の間です。それまでの毎月の返済は、いまより1万3千円〜2万2千円多い。

金利が上がらなかった場合と比べる

時点残債(2.4%のまま)売却差額(2.4%のまま)売却差額(上昇金利)差
5年後2,112万円−312万円−354万円42万円
10年後1,675万円−55万円−124万円69万円
15年後1,182万円+276万円+173万円103万円

金利が2段階で上がると、同じ15年で残債が103万円多く残り、その分だけ差額が小さくなります。返済額を増やして払っているのに、残債は減りにくい。「元金が減らない」のではなく、減る速さが落ちる、が正確な言い方です。

「売却差額がプラス」と「儲かった」は別

売却差額は「売却想定価格 − 残債」です。ここには入っていないものがある。買ったときの自己資金(頭金・諸費用)。持っている間の毎月の手出し(この例では返済が家賃を上回る分)。売るときの費用(仲介手数料など約80万円〜)と税金。

「差額プラス」と「儲かった」は別(15年後の例)+173万円売却差額−数百万円15年の手出し(この例)−約80万円〜売却費用・税金−買ったとき分自己資金(頭金・諸費用)
差額がプラスになる年=「持ち出しなしで手放せる年」であって、儲かる年ではない

15年後の+173万円から、15年分の手出しと売却費用を引くと、投資全体ではマイナスのことが普通です。差額がプラスになる年=儲かる年、ではありません。「持ち出しなしで手放せる年」です。

この表の使い方

1シミュレーターに、自分の残高・金利・残り年数・築年数を入れる想定価格は残高−500万円で自動計算。建物の帯と違えば下落率で調整2差額がプラスに変わる年と、それまでの毎月の返済の増加を見る3その年まで持つ手出しの合計と、いま売るときの手出し(差額のマイナス分+費用)を並べる小さいほうが、あなたの答え

並べた結果、「いま売る」のほうが小さい人もいれば、「持つ」のほうが小さい人もいます。数字が持つことを支持するなら、持てばいい。私は仲介業者ではないので、そう言えます。トップの金利上昇シミュレーターは、上の表をあなたの数字でそのまま作ります。出た表の読み方で迷ったら、下のどれかへ。


*数字は元利均等返済の計算式による理論値で、トップのシミュレーターと同じ試算条件です。代表的な金利・査定額・価格の予測ではありません。契約による据え置きや上限のルールは含めていません。個別の物件の価格を示すものではなく、売却の査定・媒介は免許を持つ不動産会社が行います。*

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